屏風修復


歴史と経験に裏打ちされた京表具師が、一つ一つ懇切丁寧に御仕立致します

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千年の都である京都は、社寺仏閣、あるいは茶道など伝統文化の中心地として古くから表具の需要が
多く、腕の良い職人達が技を競い合って参りました。社寺や貴族、あるいは各茶道家元といった茶人らの
厳しく洗練された美意識に支えられてきたこと、また、京都西陣で織成される金襴や緞子などの豊富な裂地や、吉野で漉かれる裏打ち用の手漉き和紙、豊富な水といった最良の素材、また、京都特有の高湿度、
寒暖差が激しく風の少ない気候など、表具制作の条件に最も恵まれ、『京表具』という伝統技術として
発展、昇華を遂げて参りました。表具は裂地・和紙を素材とし、加湿と乾燥の繰り返しの内に、複雑精緻な幾度の工程を経て完成致します。 京都国立博物館内の国宝修理所にて表装の国宝修理に携わり、以降代々「京の名工」として社寺表装をはじめ、書画の表装・修復に携わってきた京表具伝統工芸士の手により、後世に残すべく伝統の材料と工法にて御仕立致します。



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修復裏打ち仕上げ

御寺院様内にて代々伝わる様々な紙の文書文献、古文書や過去帳、あるいは歴代様の描かれた書や絵図等で、保存しておきたいものの、やむをえず、もとの紙の状態で置かれたままになっているものはございませんでしょうか?

京表具の伝統技術 裏打ち

歴史ある文書、後世に残しておきたい書画や、保存しておきたいものなどでも、その全てを掛軸や額、
屏風等にしつらえる事は難しいと存じます。然しながら紙体のみでは非常に脆く弱いもので、湿気や虫食い、反りや折れ等、すぐに損傷してしまいます。
また、薄い紙のままでは保管しづらいのも実際に御困りになる点だと思います。
そこで、傷みやすい本紙に京表具の伝統技術である【裏打ち】をしては如何でしょうか?
表装技術である【裏打ち】は、本紙を補強することにより長期にわた作品を保存、鑑賞する方法として、古来より掛軸や額などに応用されてきた技術です。

刷毛で本紙を伸ばすことでしわやたるみをとりながら、本紙の裏面にさらに楮紙等の和紙や布を何度か
張ることにより、厚く丈夫な状態に仕上げていきます。また、【裏打ち】を行ったものについては、後日御掛軸等の作品に仕立てたい時や、また本紙のみの状態に元通り戻したい時にも、すぐに対応可能です。
弊社では、その一つ一つを熟練した一流の京表具師による『手づくり』によりおつくり致します。
京都国立博物館内の国宝修理所にて代々国宝の表具修理に携わってこられた京表具師の手により
裏打ち致します。しっかりとした和紙で裏打ちすることで、文献や作品に剛性を与え、補強し安定化を図ります。その際、御要望に応じ、しみ抜きや折れ直し、破損個所修復等も共に行わせて頂きます。

破れた箇所の修繕、虫食い穴の一つ一つの繕い、しみになった部分のしみ抜き、折れてしまった複数部分の折れ埋め直しなど、全て熟練した一流の京表具師が手作にてその品の状態をしっかり見極め、丹念に一つ一つ、『心』『代々受け継いだ伝統技術』にて修復の上、裏打ちさせて頂きます。
後世に残すべき大切な資料をより保存し易い状態にてお渡し致します。御寺院様内における資料、作品の保存対策に是非一度ご検討下さいませ。



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